こんにちは。
いよいよ文化祭に潜入しましたスタッフYです。
前回は熊本に伝わる、宇土高校茶道部での流派でもある「肥後古流」についてご紹介いたしました。
いよいよ宇土高校文化祭に参加いたします!
部活動の先生と部長さんにお話を伺うことができましたので、そちらの様子も交えながらお伝えしていきます。

実はスタッフY、宇土高校の卒業生でして、久しぶりの母校となりました。
いやぁ〜懐かしいです!笑
その頃もお茶会はあったのですが、人気で券をゲットできませんでした。
そんな思い出を胸に礼法室へと向かいます。
まずは茶道部の先生にインタビュー。
お忙しい中、ありがとうございます。
---茶道部の部員の方は何人ぐらいですか?
「部員は11人です。(中高一貫校ですが、)高校生のみになります。」
---活動は毎日されているんですか?
「いえいえ、毎週金曜日になります。」

書は「一期一会」。ススキが生けられていました。

茶道の指導は外部の先生がされるのだそうです。
奥のお部屋には品のある出立ちの先生がいらっしゃいました^^
---改めて肥後古流の特徴とはどんなものがあるのでしょうか?
「私は裏千家だったりにいったことがあるのですが、肥後古流は道具だったりシンプル、質素ですよね。知っているのは裏千家ですけど、結構華やかですよね。」
千利休の教えをそのまま伝えていると言われる肥後古流。そのお道具もやはり無駄のないシンプルなもののようです。

「それと、武士の所作が入っていますね。拳をついたり、刀の動きがあったり。」
---茶道部では発表会のようなものはありますか?
「決まった発表会みたいなものはないですね。肥後古流のお茶会に呼んでいただいて、お客さんとしてお茶をいただくことはありました。
あとは体育系だと『総体連』ですが、文化系だと2年に1度『総文祭』があって、そこでお茶を振る舞ったりします。」
そして肥後古流で活動されている高校は宇土高校以外にもあるんだそう。第一高校、信愛、尚絅、済々黌なども肥後古流なんだそうです。
---一心堂のお菓子にはどんな印象を抱いていらっしゃいますか?
「立派です。きれいで美しくて。デザインもそうですけど今回の『千石松』の柄だったりに相談に乗っていただいてありがたかったです。」
今回の「千石松」の模様は秋らしいトンボ。一匹では寂しいということで、急きょ2匹となりました。


写真も撮らせていただきながらということで、今回は外室にてお茶をいただきましたm(__)m
器を近づけるとほんわりとお茶の香りが。
一口いただくとすーっとやさしい抹茶の苦みがほどよい。
お茶にははじめに出迎えるための「薄茶」とお口直しの「濃茶」とがあるそうなのですが、こちらは薄茶のようです。
そして上生菓子からいただきます。
緑、黄、赤と紅葉が季節とともに移ろいゆく様を表現した本日の茶菓子。
こちらも濃すぎず、あっさりとした甘みになっております。
そして千石松は薄茶とバランスの取れたやさしい風味でお抹茶とけんかしないようになっています。

続いて部長さんにもお話を伺いました。
---どうして茶道部に入ろうと思ったんですか?
「母だったり、うちの親戚がお茶の家系で。母親の影響もあって入りました。それと週一の活動というのもあります。」
---茶道の所作は全部覚えていくんですか?
「はい。全部覚えるのに半年ぐらいかかりました。1年生の夏休みぐらいには一応一通り覚えたと思います。」

部員の方が指導もなくお一人でお茶をたてていらっしゃいました。
静かでしゅっとした空気感のお茶室。窓ガラスを一枚挟んだ外室とはちがった雰囲気です。
---茶道の中で大変なことはありますか?
「やっぱり動きを覚えるのが大変でした。」
---逆に楽しいことはなんですか?
「文化祭の時だったりに浴衣を着れることです。みんなにいいなーって言われます笑」
---日常と茶道って全然違うイメージですけど、気持ち的なところも変わりますか?
「やっぱりピシッとしますね。背筋が伸びるというか。」
なんだかティーンズらしい側面と茶道を行う凛とした一面と、いろんな素敵な面を持っていらっしゃる部長さんでした。
お二人ともお忙しいところ、本当に本当にありがとうございました!
日常の喧騒とはかけ離れたお茶の世界。
日々の所作や季節をとらえる目、そしてお茶を介した人との交流。
そんな世界を高校生のときに少しでも経験できる機会があるなんて、素敵だなと思いました^^
この度は大変お世話になりました。
みなさまの今後のご活躍をお祈りいたします^^
====================
一心堂老舗
〒869-0416
宇土市松山町六反田 607
TEL/FAX : 0964-22-0065
営業時間: 午前10時 ~ 午後6時
定休日:水曜日
====================